【モープン】初めて妊娠・出産・子育てをするママが日々の育児を公開するWebメディア

初めて妊娠・出産・育児を経験するママが、育児の悩みや子育て中に発見したアイディア、普段の赤ちゃんとのやり取りなど、子供と過ごす様々な日常を公開している子育てWebメディアMoopen(モープン)。今回は、編集部でマーケティング.ディレクションを担当しておりご自身も5歳のお子さんの育児中という柳内和美(やぎうちかずみ)さんへ仕事と育児の両立方法などお話を伺いました。

2018年02月20日更新

メディ女インタビュー

滝下 明子

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ママの毎日はインスタのように華やかな日常ばかりじゃない!「子育て」を「孤育て」にしないためにモープンを使ってほしい

―まずはモープンの立ち上げ経緯を教えてください。

柳内「当社はメディカルネット株式会社といって、歯科医療の開業支援やポータルサイトを運営する総合ビジネスを展開しています。それが派生して、生活者へより有益な情報を届けていきたいと考えるようになり母親への支援という形で事業を始めました。

「まんまみーあ」という4.5年前にできたサイトが元になってはいます。ただ、「まんまみーあ」は育児サイトとしてはちょっと古くなってきたのでコンセプトを変えてモープンへだんだんシフトしていこうという形で2017年3月に立ち上げました。」

―モープンというサイト名の由来は何ですか?

柳内「マザーオープンの略です。子育てをオープンにしてみんなで日々の育児から生まれる情報を提供.公開して、悩みを共有して育児をしていこうというのがコンセプトです。よく雑誌の企画などで“公開ダイエット”ってありますよね?あれの育児版みたいなのがやりたい方向性です。」

―共通の趣味を持っている人はそこだけでコミュニティを作ると思いますが、モープンはもっと開けたサイトですよね。

柳内「そうですね。ユーザー同士が勝手に盛り上がっているコミュニティを形にしたいな、というのが目指す姿の一つとしてあります。ただ、インスタほどキラキラしたコミュニティは作りたくないんです。インスタって基本は「いいね」で繋がっていますよね?そんなに世の中キラキラしたお母さんばっかりじゃないんだよ、と。何気ない日常とか、悩みとかを気軽に上げられる場所をつくりたいと思っています。

既存の友達ありきのものではなく、住む場所が違っていても“子どもの月齢”や“兄弟がいる”など子育ての共通点がある人と繋がれるコミュニティを作れたらと思っています。育児って些細な日常で困ることが結構あると思うのですが、そういうときに相談先がないと辛いですよね。モープンは、特に初めての出産で「子育て」が「“孤”育て」になっているお母さんたちに使っていただきたいと思っています。」

異業種からのキャリアチェンジ。Webメディア業界ならではの驚いたこととは?

―育児メディアは作り手が読者の気持ちに共感することもすごく大切なのではないかと思いますが、編集部はどのような方たちで構成されているのでしょうか?

柳内「現在6名で運営しており、うち5名は子どもがいて、時短制度を使っているメンバーもいます。女性編集長がいて、営業広告周りとモープン事業全体の統括が一人、ライターの管理などコンテンツを作る担当が二人、SNS運営(フォロワーを増やすための施策などを考える)担当が一人。私はマーケティング、ディレクション開発担当です。

当社は在宅勤務が可能です。突発的に子どもが体調を崩すことも勿論ありますよね。現に今日一人お休みしています。今年に入って、子供が病気の時は在宅でも半日勤務したとみなす制度が出来ました。看病があるので一日業務に費やすことはできないので半日勤務となっています。」

―Webメディアに関わる仕事はPCがあればどこでも仕事ができるのが魅力の一つだと思います。特に子育て中の女性はそこに惹かれる方も多いのではないでしょうか。

柳内「実を言うと私、メディアに携わるようになったのはこの会社に入社してからなんです。入社は2017年の7月と比較的最近です。今まで、Webメディア業界はリモートワークが当たり前の世界だということを知りませんでした。仕事をするようになり、本当にできるんだ!と驚きました。今まではカスタマーサービスやサービスの品質改善業務が長く、コンテンツ制作に関わる仕事は経験がありませんでした。」

―社会人経験をしっかり積んでから全く違う業界へ転職されたのですね!

柳内「そうです。モープンは2017年3月に始まったのですが、その時は3名で運用していました。その後7月に今のチーム体制になったのですが、そのタイミングで求人があり転職しました。

以前働いていた会社もメディア部門はありましたが、私は携わっていませんでした。カスタマーサービスのSV(スーパーバイザー)などをやっていました。ところが、そこでお客さまからいただく声の中にWeb関連の問い合わせも多くあり、改善提案がWebに特化してきていつの間にかディレクション担当になっていました。

そこで面白いなと感じるようになりました。そのため、デザイン知識や制作知識はあまりありません。マーケティングの知識は資格を取りながら勉強しました。すごく難しいことをしたわけではありません。時間の使い方だと思います。」

柳内さんの一日を教えて!

  • 9:00出社
  •  メールチェックや連絡事項の対応をメインに行います。他のメンバーは10時出社なので会社が静かな時間に事務作業をしています。

  • 10:00朝会
  •  モープン編集部以外の同じ部署メンバーとの情報交換を10分程度。有意義で楽しい時間です

  • 12:00ランチ
  •  編集部みなそれぞれランチに出ます。

  • 18:30退社
  •  子どもの保育園のお迎えがあるのでこの時間には帰ります。どうしてもやっておきたい作業がある時はたまに自宅でも仕事をします。

    「ママになってからの人生が楽しくなる」がコンセプトのモープン

    ―主なお仕事となるマーケティング.ディレクションというのは具体的にどのような業務なのでしょうか?

    柳内「メディアには色々な目標値がありますので、そういった数値的なところを決めることが主な業務です。あとは、他メンバーの目標値を決め、振り返る作業までを一緒に行います。メディア連携の調整や新しい取引先との契約対応なども行っています。その他、ウェブやアプリの開発要件定義や進捗確認、リリースまで確認しながら責任を持って行います。」

    ―モープンはもうすぐで立ち上げから1年経ちますね。まずは、やりがいを教えてください。

    柳内「私の役割的にPVなど数字を見ることが多いので、そこが伸びていくとやはり嬉しいです。モープンのコンセプトは「ママになってからの人生が楽しくなる」ですが、それに数字って直接は紐づかないですよね。だからこそ、たくさんの人に読まれたことが分かった時の喜びは大きいです。あとは、コミュニティの投稿数が増えてユーザー間の会話が生まれていく様が本当に嬉しいです。今はコミュニティのカテゴリーは編集部が決めていますが、ゆくゆくはそこからして読者の方が作っていくようになればと思っています」

    ―反対に苦労はどんなところですか?

    柳内「面白いと思ってもらえているのかな?というのは常に気がかりですね。なかなかユーザーの声を直に聞く機会がないので、本当にあっているかわからない中やっているところもあります。特に何か新しいものを作り出すときはそういったユーザーの声は重要だと思うので気になります。

    会社としては歯科業界に強いので、そこの強みももっと出していきたいですね。これは課題です。いずれは医療分野で活躍している専門家とも何かやっていきたいと思っています。」

    出産後一度は退職し専業主婦に。自分が一生かけてやりたい仕事って何だろうと改めて考えた結果は?

    ―メディアガールズラボ読者には、子育て中だけど仕事もしたいという方もいますが、どのように仕事と育児バランスは取っていますか?

    柳内「よほど立て込んだ業務がない限り、家にいるときはパソコンを触りません。お休みは土日祝です。休日出勤はしたことがないですね。私生活では、5歳の子どもがいます。

    前職の時に出産したのですが、それを機に一度退職しました。初めて社会との繋がりが切れました。実はその時は育児メディアなどを全く見ておらず情報がない状態でしたので、「子供がいるお母さんは仕事を辞める」と思っていました。会社は産休・育休取得を勧めてきましたが子育てしながら仕事ができるはずないと思い込んでいたんです。周りにも出産している友人がいなかったのでローモデルもいませんでした。

    しかし出産後、ずっと家にいる生活に疑問を持ち始めるとともに経済面も気になってきました。結局、同じ会社に再就職しました。その後4年ほど勤め、当社へ転職しました。」

    ―育児中、特に未就学児を抱えての転職は何か大きな理由があるのかとも思いますが、どうでしょうか。

    柳内「はじめはWebメディアの仕事をしたいとは思っていませんでした。メディア業界で働きたかったのではなく、「一生自分の力をかけてやっていく仕事がしたい!」「自分が心から頑張れることをやりたい!」と強く考えるようになっていき、行きついたのが子どもに関わることでした。

    育児をする中で、よそのお子さんの子育てを手伝ってみたいと思うようになってきました。それこそ保育士でもよかったのですが、育児系で自分に出来る仕事を探した時、メディアって多いんだということを知りました。当社は育児と関連性の深い医療業界とも横展開していけますので、そこも魅力でしたね。」

    子育ては「あの時こうすれば良かった」の繰り返し。その想いを共有するだけで救われる

    ―「一生の仕事」を見つけた柳内さん。これからモープンとして、そして個人としてチャレンジしたいことを教えてください。

    柳内「モープンは初めて出産される主に20代-30代の女性へ向けたメディアです。故に不安なことも多く共有したいことが日々あると思うので、ユーザー同士のコミュニティが自己発生するような仕組みを作っていきたいです。そのために日々なにができるだろうな、と模索しています。今は編集部がやり方を考えて誘導している部分がありますので、もっとみんなが自主的に動ける環境を作っていきたいです。

    個人的には、やはりずっと子どもに関することをやっていきたいという想いがあります。こう考えるのは、私の母がモデルになっているところがあります。母は子育て支援など地域活動をしており、周りの人から頼られる存在なんです。そういうことがいずれ私もできたらいいなと思っています。

    今はメディアとして関わっていますが、形を変えてもずっと子どもに関わっていきたいです。」

    ―子育ては目の前のことを無我夢中でやることが多く、なかなか先のことが考えられないと思うのですが、先まで見据えていて素晴らしいと思います。

    柳内「子育てって、もっとあの時ちゃんとしたかったな、向き合いたかったなと反省することがありますよね。過去には戻れませんが、その経験を他のお子さんのためにと思っています。その土台作りを今一生懸命考えているところです。」

    自分も育児中だから分かる「読者の気持ち」

    「子どもに関わることをしたい」と異業種からキャリアチェンジした柳内さん。子育て中だけれど社会と関わっていきたいと思う女性にとって勇気づけられるインタビューとなりました。初めての子育てはなにかと不安があるもの。モープン内でユーザー同士が盛り上がっている様子を見るのが一番うれしいと話す姿がとても印象的でした。

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