メディ女インタビュー

【ガールパワー・インサイト】女性が自由に生きるためのインサイトマガジンはどうして生まれたのか

結婚.出産.育児と人生の転機多い女性。その都度、「自分らしさとは何か」「本当にやりたいことは何か」「自由に生きていきたい」と思うのではないでしょうか。今回は、一般社団法人日本女子力推進事業団(Girl Power)代表理事として女性活躍推進サポートも行っているガールパワー・インサイトの池内ひろ美(いけうちひろみ)さんにメディアと関わりながら歩む女性の生き方についてお話を伺いました。

2018年02月26日更新

滝下 明子

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すべての女性がやりたいことをやりたいようにできる世界にしていきたい

―ガールパワー・インサイトの立ち上げ経緯から教えてください。

池内「立ち上げは2016年7月です。テーマはWebサイトにはっきり書いてある通り「女性が自由に生きるためのインサイト・マガジン」です。そもそも母体の“ガールパワー”が女性のための教育提供です。今、個人でブログ発信している方は沢山いると思いますが、やはり個人だと多くの人に見てもらうのは大変ですよね?だからそのために作ったというのが経緯として一番大きいところです。彼女たちの情報発信の場ということです。

とにかくすべての女性がやりたいことがやりたいように全部できたらいいなと思っています。大げさかもしれませんが、世界を変えたいと思っています。そのためには前向きなメッセージを伝えないといけません。ガールパワーにはメディアの仕事をしているプロフェッショナルがいますので、読んでもらえる記事の書き方のアドバイスなど教育サポートを随時行っています。なかなかライティングについて専門的な訓練をしている人はいないですよね?書き手を育てるのもミッションの一つだと思っています。」

―ガールパワー・インサイトで記事を書きたい女性は沢山いると思いますが、やはり選ばれないといけないのでしょうか。もしそうであればどのようにしたらいいのでしょう。

池内「情報発信したいという女性は沢山います。これは紙.Web.テレビすべての媒体で言えることですが、いざ書くとなるとイメージ通りには書けないんですよ。思いはあっても書いているうちに収集がつかなくなってしまう人が沢山います。頭で考えることと書くというのは全然違うんです。そこで、書けないことに傷ついてしまう方も多くいます。ブログを書いているから記事ライティングもできると思っている方がやっぱり多いですよね。」

一生のテーマなんて簡単に見つからない。今やりたいことをやることが大切

―今は女性が働き続けることがスタンダードになりつつありますが、その中でやはり家庭との両立がしやすいイメージから「ライター」という仕事を魅力に感じる方は多いと思います。そういった女性へアドバイスがあればお願いします。

池内「なにより大事なのは「自分自身のテーマを持つ」ことです。そこが難しいんですけどね。深くまじめに考える人が多いです。「一生追い続けられるテーマが見つかりません」という若い女性が多い。まずは、とりあえず見つけたテーマでいいんです。それでまた違うテーマを見つけたらそれをやればいい。そうすると幅になっていきます。

真面目な方ほど悩んでしまうので、もっと気軽に始める。あとは、客観性ですよね。例えば“素敵なお店を紹介します!”という内容だとすると、個人ブログは自分が気に入ったお店を紹介すればいい。しかし、メディアは普遍的なテーマがないといけません。例えば「港区女子に受けているお店」などテーマ設定に苦戦する方が多いですよね。

わたしは今56歳ですが、若いころすごく鍛えられたんですね。鍛えられたというのは、正解をすぐ教えてもらったのではなく、何度も原稿の書き直しのチャンスをもらったということです。5回、6回とやり直したこともあります。

しかし今は、紙.Web共に日々目まぐるしく情報発信することが必須になりつつあり、丁寧な指導ができにくい時代だと思います。そのため、ガールパワー・インサイトで書き手を育てることは、私たちが育ててもらった恩送りだと思っています。なので、まずは書きたいと思ったら、今一線で書いている人を訪ねてください。」

―Webメディアにかぎらず様々な分野でご活躍されていますが、一日の流れを教えてください。

池内「日によって仕事が異なるのですが、Webメディアで言うと、個人のブログ.インスタ.Facebookの更新、あとはガールパワーインサイトでの執筆、ビジネスジャーナルでの連載です。八洲大学というところで、インターネット講義もしています。今はパソコンがあれば大学の授業も受けられる時代です。社会人の受講生もいますよ。」

専業主婦から32歳で初めて働くことになったその理由とは?

― インターネット黎明期にWebメディアの立ち上げをされたと伺っていますが、その時の話を聞かせてください。

池内「1990年代のことです。インターネットに関わる仕事は男ばっかりという時代でした。インターネットウーマンといって、「素敵な女性はインターネット」というキャッチコピーを掲げ、女性の団体を作り、みんなで自由に書いて情報発信していました。NPOを設立するには時代が早かったんです。当時からHTMLなどを使っていましたよ。誰に教わったわけでもなく、人がやっているソースを見て覚えました。マニュアルですか?もしあったとしても読まないわね(笑)

そもそもパソコン操作を覚えたのは、在宅でアルバイトをしていたのがきっかけです。マーケティングコンサルタントが手作成した資料をまとめて書き起こすアルバイトをしていたんですよ。私、24歳で結婚して32歳で離婚したんです。それまで専業主婦だったので初めてそこでお仕事を始めました。その時、きっとパソコンができたほうがいいんだろうな、と思いました。」

― はじめて32歳で仕事をして、今もご活躍されている池内さんはメディアガールズラボの読者にとって凄く励みになると思います。

池内「私自身、何もキャリアがなくお仕事を始めました。最初、本を書くことから始めたんです。理由は、本だったら子育てしながら完全在宅で書けてあこがれの印税生活が待っていると思ったから(笑)

そうしたところ、本が売れて、講演へ行ったりテレビ出演もするようになり、外へ出る機会が一般の会社員より増えていきました。何かしたいと思ってもいい意味で予定通り進まないことはやっぱりあります。その時に、女性はやっぱり柔軟性がすごく高い。

だから「あなたは出来ます!」と言いたいです。始める勇気だけあれば必ずできます。初めてそれから考えたらいい。若い人に限って言うと「何かやりたい」っていうものをもっているのは男性より女性の方が多いと思います。

私はずっと紙で書いてきたので、Webメディアは自由でいいなと思います。紙媒体はマスがきっちりあって600文字とか決まっていますが、Webメディアは制限なく書ける。そこも魅力だと思います」

完璧な仕事なんてない。失敗を恐れずブラッシュアップしていくと道が開ける

― Webメディアで情報発信することのやりがいを教えていただけますか?

池内「やはり会うことができない人にダイレクトに伝えることができる。それが一番ではないでしょうか。コミュニケーションツールとして有効ですよね。だから、今の時代に何か始めたいと思った女性は恵まれていると思います。あとは、PVやシェア数を見ると共感してくれることがすぐわかりますので、それは嬉しくやりがいになります。あとは、新しい概念や言葉の発信源になりいち早く伝えて社会に貢献していくというところです。ガールパワーはNGOなので、やはり社会を変えていく役割を果たせていることもやりがいです。」

― ご苦労はありますか?

池内「メディアに限らず一般企業でも、ある程度経過したら改善を重ねていくことが必要ですよね。実はそこは女性の苦手なところなんです。逆に男性は得意です。新しいことをはじめる。そしてある程度うまく進んでいく。その先改善してさらに進んでいく。そこに最大のストレスを感じるんですよね。それを超えていくことが大変です。

ガールパワー・インサイトでも沢山の女性に記事を書いてもらいますが、やはりどうしたってはじめはPVが低く、記事ランキングに入ってこない。そうすると挫けてしまう。だけど、そこを超えて書いていかないと読んでもらう記事が書けるようにならないですよね。みんなすぐに傷ついてしまう。

Webメディアは書いたらすぐアップできますが、紙媒体の場合は、出版するまでにどれだけボツがあることか。そう考えると、もう書いて書いて自分でブラッシュアップしていくしかないですよね。折れない心を持つことが大切です。」

― 最後に、Webメディアで働きたいという女性へ向けてメッセージをお願いします。

池内「女の人は新しいことを始めるのに向いていますよ。例えばいわゆる行商を始めたのは女性。それがうまくいくとわかって商売にしていったのは男性。女性はリアリストですよね。その良さは今この時代だから生かされる。昔に比べると抑圧は少なくなってきているし、少なくとも差別はなくなった。女性が社会進出しやすい世の中になってきています。女性はやりがいがほしいとみなさん思うでしょうから、是非迷わず一歩を踏み出してもらいたいです。」

あなたはできる!すべての女性が輝くことを応援しています!

来る3月8日は「国際女性デー」ということで、テーマカラーの黄色いファッションを纏ってインタビューに登場いただいた池内さん。どの質問にも笑顔で前向きにお答えいただく姿が印象的でした。

ガールパワー・インサイトは「キャリア」「ビジネス」「社会」など働く女性なら知っておきたいコンテンツが多く、どれも身近な問題として分かりやすく読める記事が沢山あり、ライター志望の女性は必見のWebメディアです。

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