メディ女インタビュー

【HC(ハウコレ)】恋をしている女性をもっとかわいく、もっと幸せにするための情報メディア

月間500万人が支持している女性向けメディア「ハウコレ」。「おしゃれと恋で もっとかわいく」をコンセプトに恋愛に関係するファッションやメイクなどの情報を多くの読者に届けています。今回はHC(ハウコレ)編集部のの山本佳澄(やまもとかすみ)さんにお話を伺いました。

HC(ハウコレ)

2018年06月12日更新

MGL編集部

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ハウコレの「今の恋愛をもっと幸せにしてほしい」という想い

HC(ハウコレ)

ーまずはハウコレの立ち上げの経緯を教えてください

山本 サイトを立ち上げてから7,8年経っていますが、当時は日々の生活や仕事に役立つハウツーを共有するサイトで、ハウツー集をみんなで作り上げることを目指していました。その後、「恋愛とメイクのハウツーサイト」へと移行します。しかし女性が一番興味のあるファッションやメイクの分野を、恋愛と絡めた情報として配信することで差別化を図りました。

ハウコレのターゲット層を教えてください

現在は19~25歳くらいの女性ですが、今後は22~28歳くらいにターゲットの年齢をあげる予定です。理由は女子大生は流行が変わりやすく、その層だけを追い続けるのが難しいこと。もう1つの理由は、女子大生より年齢層を少し高くすることで売り上げが伸びやすいと考えているためです。

現在の売り上げはネット広告が主ですが、年齢層を上げてアフェリエイトの収益を売り上げに二軸目にしたいと思っています。

ユーザー調査では長期的なスパンでアンケートをとり、実際にどういう記事に人気があるのかというところだけではなく、ハウコレを見にきてるユーザーがハウコレ以外でどういう生活をしているのか、どういうものが好きなのかなどを気をつけてみています。

HC(ハウコレ)

ハウコレの指す”かわいい”とはなんですか。

女性は何にでもかわいいとよく言いますが、女性にとっての”かわいい”はおしゃれ、愛おしいなど色々な意味があると思います。そう考えると”かわいい”はSNSのいいねのように様々な想いが込められているので、ユーザーがいいねと思うものをどんどん出していきたいです。

他の女性向けメディアと差別化するためにしていることはありますか。

そもそも明確なライバルメディアはなく、他の女性向けメディアとの住み分けはできていると思います。なぜなら、昨今ファッション、コスメやライフスタイルなど全てのジャンルを扱うメディアが多いですが、ハウコレは恋愛ジャンルで人気を博してきたので、そこが差別化に繋がっていると考えているからです。

恋愛に興味のあるユーザーが多いからこそファッションではデート服、モテコーデ、コスメでは恋コスメの人気が高く、恋愛に興味のある女性に対して、恋愛と絡めた他の情報も出していくようにしていますよ。

現在のWebサービスやアプリはハッシュタグやいいね機能などインスタに似ているものがすごい多いですよね。そこで一番使い慣れているものと似ている方が扱っている情報が違っていたり、違うデザインをいっぱい入れたりしなくてもシンプルで分かりやすいだろうということで、ハッシュタグをサブカテゴリー分けに使っています。

ユーザー調査で感じた恋愛に自信の持てない読者の多さ

恋愛のコンテンツを作る時に気をつけていることを教えてください。

山本 ハウコレのユーザーは付き合っている彼氏との関係で悩みを持っている人が多いです。そういうユーザーに対して関係をよくしてほしい、幸せな恋愛をしてもらいたい、という思いがあります。

なので単にモテたりいい人を見つけたりするための情報より、すぐに試せるオススメのデートやマンネリしているカップルにオススメのデート情報など、今している恋愛がもっと幸せになるようにというところを発信者側として意識して作っています。

HC(ハウコレ)

実際に「カップルが長続きする方法」や「喧嘩にならずにうまく自分の考えを彼氏に伝える方法」などコミュニケーション系の記事のPV数がとても高いです。直近だと「長続きの秘訣、カップルの何気ない会話を楽しくするポイントとは」という記事のPV数がとても高かったです。

また、アプリで読んでいるコアなユーザーに向けて気に入った記事・ライターやモデルを後から気軽に確認できるようにチェックしておけるお気に入り機能というのがあります。このお気に入り率が高ければ高いほどユーザーに刺さってるという判断をしているのですが、その数がずば抜けて高かったのが「そろそろ彼とわかり合うという幻想を抱くの諦めませんか?」という記事。

お気に入りは、タイトルだけでなく中身まで読んでもう一回自分が読み返したいというものが登録されているだろう、と考え今後の参考にしています。

予想より数字が伸びた記事はありますか。

彼氏のいるユーザーが多いので片思いに関連する記事は人気が出ない傾向があるのですが、「フラれない告白ってどういうこと?恋の勝者になるには匂わせがポイント」という記事はPV数は跳ねなかったもののお気に入りの数は多く、意外でした。あまり告白系の記事は数を出していなかったので珍しかったのかな、と思っています。

作り手側としては「付き合ってるんだから思っていることを言えばいいじゃん」と思うのですが、ユーザーは「うまく言えない」「嫌われたら嫌だな」という思いが強く、恋愛に対してすごくデリケートなんだろうな、というのをやればやるほど感じています。

同じ想いのライターさんに記事を書いてもらいたい

編集部のスタッフの構成を教えてください。

山本 社員が5人、アルバイトのライターさんが3人と女子大学生のインターンが4人の計12人。メンバーがターゲット層に近い女性が多いので、自分の経験や思ったことをみんなで話して記事案に繋げています。また編集のスキルもしっかり教え、次に繋がるようなアドバイスをすることで、みんなが働きやすい環境作りを心がけています。

どのような方が記事を書いていますか。

ライターさんはスカウトか、ハウコレで書きたいと連絡を頂いた人と面談をしての採用です。単なるモテテクを書ける人より、ユーザー層である女性に対して幸せになってほしいと考えている人に書いてほしい。

そういう人の記事の方がよく見聞きするような恋愛記事ではなく、恋愛を通してこういう考え方をしてみたらもっとうまくいくんじゃないか、という考え方まで言及してくれるので、中身があり軸をしっかり持っている記事になります。

HC(ハウコレ)

スカウトについては他の恋愛系メディアを常にチェックしていいなと思った人がどんな記事を書いているのか、編集者がいないTwitterやブログで何を伝えているのかをみて、当メディアで書いてほしいなと思う人にお声掛けをしています。

ライターさんにはハウコレのスタンス・方向性のお伝えをして、「こういう記事を書きたいです」というのを送って頂き、編集部は方向性の精査しかしません。

しかし、GWに向けて遠距離恋愛で会う人向けの記事を書けませんか?とか、四月だと新生活が始まるので環境が変わる人向けの記事を書けませんか?など、ざっくりとした旬のテーマをお伝えしてライターさんが書くこともあります。

山本さんの1日のスケジュールを教えて!

10:00出社 
まずはメールチェックをします。ライターさんとのやりとりが多いので誰が何本入れたかの納品チェックをします。構成案が届いていることもあるのでチェックをして、アドバイスも入れて返信しています。前日のPVの流れなどもこの時間に確認します。

13:00ランチ

14:00
ライターさんから届いた記事の編集を行います。月末に納品が立て込むことが多いですが、1日の平均は6,7本です。編集の合間に広告の可否の確認をすることもあります。

17:00
社内で作成しているファッション、トレンド記事の確認、構成案の確認を行います。ハウコレ全体の世界観とかけ離れないように気をつけています。また、記事の方針や傾向を調べて、ライターさん向けに資料を作ります。

20:00 帰宅

恋愛記事特有の編集のやりがい

編集の仕事のやりがいと苦労を教えてください。

山本 恋愛記事に関してもっと幸せになる恋愛の方法を推し進めたい、というところはかなりこだわっています。ここが固まっているとライターさんにお願いすることも多くなってしまったり、記事を作る難しさだったりはあるんですけど、求められているものを出していくだけではなくて女性にとっていい恋愛をしてもらうために編集しているという自負があります。

TwitterやSNSで「すごく共感した」とか「自分も前々から思ってたけど確かにそうだなぁ」という反応があると「この記事を配信して良かったな」と思います。

また、ユーザーからの反応だけでなく、発信する場を持っていなかったライターさんがハウコレを通して羽ばたいていく、他でも発信する場を持ちその人の考えを発信して本書くことになりましたとか、ステップアップを一緒にサポートしていけるのも嬉しいですね。

HC(ハウコレ)

恋愛記事はどれが正しいというのがないカテゴリーだと思うので、これはハウコレで扱って、なぜこれは扱わないのかというところをライターさんと共有するのがすごく難しいです。

抽象的なことなので具体的にこれはNGですというのを、何回もメールでやりとりをしながらハウコレに合う記事と合わない記事を色々なところから集めて分かっていただけるように示します。

恋愛という抽象的なものをいかにライターさんが分かるようにしていくのか、というのはすごく難しいですね。

ライターさんもメディアがこういう風にしたいんだなというのをわかりつつも、編集部はこうしたいというのがあったりするので、ライターさんがどうしたいのかを汲んだ上で、じゃあハウコレだったらこういう形にしてみませんか、とライターさんのこともちゃんと理解した上で説明すると受け入れてもらいやすいと感じています。

この仕事に就いた理由はなんですか。

就活をする時にたくさんの人に影響を与える仕事がしたかったので、IT系や出版社をメインに色々受けました。その中でDonutsに拾ってもらえて、ハウコレに合うんじゃないということでここに配属されました。

もともと国語が結構好きだったので文字を扱う仕事が面白かったというのもありますし、同じ女性に対して役立つ情報を出していけるというのが嬉しく楽しく仕事が出来ています。。

仕事とプライベートの両立はいかがですか。

会社自体が仕事とプライベートの時間が自由にできるようになっていて、早く帰りたい日に合わせて前後で頑張って帳尻を合わせています。月の中旬は記事が足りなくなるので、車内で調整が必要になり忙しくなりますが、プライベートとのバランスは比較的取りやすい方だと思います。

質の良い記事を増やしてユーザーのニーズに応えたい

ハウコレのこれからの目標を教えてください。

山本 恋愛に困った時にみるサイトというだけではなく、常に自分が幸せになる、良い方向に向かうための情報があるサイトにしていきたいです。そのために、もっとユーザーのことを深く理解して現在分かっているニーズだけじゃなくユーザーが気づけていない心の根底にあるニーズにもしっかり応えていきたい、と思います。

ここ半年で見ると記事全体のお気に入り数の平均は上がっていて、ユーザーがどんなものが好きなのかをしっかりと掴んだ結果、PV数も伸びてきています。これからは1日に配信する記事の本数はどんどん増やしていき、中でも自分を磨きたいというユーザーに向けたライフスタイル系の記事にも力を入れたいです。

また、先程お話ししたようにターゲットの年齢層が少し上がります。よって、恋愛に対してよりしっかりと考える世代になるため、結婚を意識した記事も入れていくことになります。

結婚するためにどういう場に行ってどういう人と付き合うのかという婚活の記事と、今いる彼氏とどういう風に結婚というステップに持っていくのかという2パターンの記事があると思うのですが、ハウコレのユーザーの傾向から後者の記事のニーズが高いと思うので、今までの記事にプラスしてそのような視線を入れていきます。

読者のための愛のある努力

ハウコレの世界観を崩さないための努力、ユーザーのニーズに応えるための努力、ライターさんの考えを尊重するための努力、と多くの努力をされている山本さん。ハウコレに関わっている人全員への愛が言葉の節々から感じられ、「読者に幸せになってほしい」という想いをとても強く感じたインタビューになりました。

 

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