メディ女インタビュー

【CASTEL(キャステル)】テーマパークでの体験価値を高めるために

10~30代女性に向けてテーマパークについての様々な情報を配信している「CASTEL」。「テーマパークで過ごす時間をより楽しいものにしたい」というコンセプトを達成するために、同メディアではどのような工夫がされているのでしょうか。今回はインターン生としてジーニング社でCASTELに携わっている天明愛絵(てんみょうまなえ)さんにお話を伺いました。

2018年09月21日更新

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テーマパークで過ごす時間をより有意義なものにしたい

ーまずはキャステルの立ち上げの経緯について教えてください。

天明「テーマパークに出向いた際に多く耳にするのが『アトラクションはどのように回ればいいのかな?』や『事前に準備してくればもっと効率的に回れたかな』などの声です。テーマパークは混雑していることが多く、待ち時間が長いがゆえに同行者との会話が途切れてしまうこともあります。そこで、テーマパークを訪れる人たちのこのような悩みを解決したいという想いから、キャステルが立ち上がりました。

コンセプトは『テーマパークで過ごす時間をより楽しいものにしたい』。コンセプトを達成するべく、アトラクションに関するトリビアや豆知識、おすすめのアトラクションの回り方などテーマパークに関するあらゆる情報を配信し、その情報は3つのジャンルに分かれます。

 

1つ目はテーマパークで販売される新しいグッズやフードメニュー、期間限定のイベントなどの最新情報。新しいショーやパレードの情報は公開前に行われるリハーサルの現地取材を行い、当日中に配信しています。

 

2つ目はコインロッカーやトイレの場所から、アトラクション概要や回り方、レストランの価格帯やメニューなど、知っていたらテーマパークでの時間が有意義なものになるようなお役立ち情報。まとまっていると嬉しい情報をユーザーに分かりやすいように様々な切り口から情報を得られるようにしています。

 

3つ目が楽しみ方の提案。テーマパークに来園するゲストはアトラクションや食べ物だけにお金を払っているのではなく、“子供が楽しく遊びまわる姿を見て成長を実感すること”や“学生生活最後の思い出作りにたくさん写真を撮ること”など、その日の思い出に価値を置きテーマパークを訪れています。キャステルではそんな時間がよりキラキラとした思い出になるように、フォトジェニックな写真や可愛い写真の撮り方、おすすめのコーディネートの提案などを通してパークでの体験価値を高められるような記事を配信しています。

SNS映えを重視したテーマパークでのおしゃれ

天明なかでも人気なのは季節に合わせたコーディネートの記事。10~20代の女性ユーザーが多いこともあり、SNS映えを重視した『Tシャツコーデ』や『双子コーデ』など“テーマパークでおしゃれも楽しみたい”というニーズが高まっている様子が見受けられます。実際に取材で現地を訪れると、友人同士やカップルでペアルックをしているゲストが沢山います。

 

このようにユーザーが欲しいと思っている情報を提供するため、社内では頻繁にブレインストーミングを行っています。そこで、どのようなテーマの記事がユーザーに対して価値のあるコンテンツになるのかを考え、日々ディスカッション。実際にパークでの取材中にゲストの様子を見て、新しいアイディアが思い浮かぶことも。SNSやアクセスからユーザーの反応を見ることはもちろん、パークを訪れた時に得たアイディアも大切にしています。」

少数精鋭だからこその風通しの良い環境

ーキャステルのスタッフ体制について教えてください。

天明「編集・ディレクション担当が1名、専属ライター2名、システムエンジニア2名の計5名。そして、インターン生の私。平均年齢が20代後半の若いチームです。専属ライターは根っからのディズニー好き!それ以外のメンバーは決してディズニーに関して詳しいというわけではないですが、“ユーザーにテーマパークで楽しい時間を過ごしてもらいたい”という想いのもと、編集スタッフ全員がそれぞれの強みを生かして運営しています。

私は編集部内で一番年下なのですが、同世代の女性に向けてどのような情報を提供したら喜ばれるのか、ディズニーを好きな人がどのような情報を求めているのかを提案したところ、企画から配信までの運営を任されることもあり、とても風通しの良い環境です。」

ースタッフ同士でテーマパークを訪れることはありますか。

天明「先月の目標達成を祝して、今月USJに行ってきます!ライターの2名は頻繁にディズニーリゾートへ行く機会がありますが、それ以外のメンバーはあまり行く機会がありませんでした。全員でテーマパークを訪れユーザーの目線に立つことによって、“ユーザーがどのような情報を欲しいと思っているのか”“どんな情報を提供したら役立つのか”など、実際に楽しみながら情報収集ができるように旅程をプランニングしています。」

最新情報の配信は時間との戦い

ー業務内容を教えてください。

天明「ディズニーリゾートに関する記事の編集作業です。特に、最新情報や女子にウケるコンテンツを中心に担当しています。イベント初日やグッズの発売日には、朝からテーマパークへ直行し、パーク内を走り回ります。その後、帰社してすぐに記事を公開する必要があるので、足と頭をフルで動かさないといけない体力勝負な面も…。」

 

ー記事を書く際に、気をつけていることを教えてください。

天明「新しいショーやパレードのスタート日は10時頃の公開リハーサルで取材を行います。そのため、事前に下書きを用意したり、取材スケジュールを念密に練ることで当日の作業を減らしています。そうすることで、キャステルを見れば新しい情報が更新されていると認知してもらえるようにしています。

また、テーマパークに行ったことのない人でも視覚的に園内の状況をイメージできるよう、画像は多めに入れる工夫を。パレードのルートやキャラクターが停止してパフォーマンスする位置などは、マップを作成して紹介するなど、どんなユーザーが見ても分かりやすいようにすることを心がけています。

 

他にも実際にテーマパークへ赴いて現地取材をしている際に、ゲストの様子を観察して新しいアイデアが浮かぶこともあります。そのアイデアを記事にして配信してみたら、意外と反応が良いこともあるのがこの仕事の面白いところではないかと思います。SNSやアクセスからユーザーの反応を見ることはもちろん、1ディズニーファンとしての肌感覚も大切にしています。」

コンテンツに対する責任の重さ

ーやりがいや難しいことはなんですか。

天明「ユーザーの方達がどのような情報を求めているのか、どのような情報を提供したら役に立つのかを調査し、記事にした時にそのアイディアが実際にユーザーの方に役立っていることが分かると、とてもやりがいを感じます。より多くの人にテーマパークを楽しんでもらうことがミッションなので、読者のニーズに応えることが一番のやりがいで、その仕事に誇りを持っています。

最近はキャステルの知名度が向上し、お会いする方に『いつもキャステルを見ています!』『ディズニーに行く前にたくさんチェックしました!』と言っていただけることが増えてきました。ユーザーの方とお話しする機会はあまりありませんが、記事に込めた自分の想いが確かに伝わっていると実感し、とても感激します。

 

一方でキャステルは運営スタッフが少ないため、多くの情報を競合他社よりも早く、分かりやすく配信することに難しさを感じることも。例えば、キャステル編集部として、自分が執筆を担当する記事は、情報収集からSNSでのプロモーションまでの業務を全て1人で行います。一貫して携われる分、やりがいや楽しさはとても大きいですが、同時に自分が配信するコンテンツに対する責任はとても大きいです。」

大学の留学プログラムで得た経験

ーキャステルでインターンを始めることになった経緯を教えてください。

天明「私は2017年7月まで大学の留学プログラムで、アメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドのキャストのインターンをしていましたた。私の担当はホテル内のショップだったのですが、お客さんが少なくマネージャーに『立ってればいい』と言われとても不甲斐ない日々を過ごしました。

しかし、このままでは何も得ることが無いまま帰国することになると思い、掃除をして店内にゴミひとつないようにしたり、お客さんに積極的に声を掛けてサポートするようにしました。そうするうちにマネージャーに信用してもらえるようになり、一緒に店舗会議に出席させていただけるようにもなりました。

 

そして、帰国後は大学を休学し、ディズニーに関わりながら自分が成長できるインターンを探し始めました。そのときにキャステルを運営するジーニング社に出会いました。もともと文章を書くことが好きで、Instagramに留学先で経験したことを長文で投稿していました。それをみた友人から面白いとコメントを貰うのが嬉しく、Webで情報発信することの面白さを感じできたので、『毎日来ます!』『大学を卒業するまで続けます!』とパッションで押し切り、一緒に働かせてもらうことになりました。」

ーインターンを始めてからどのようなことを学びましたか。

天明「最初の1ヶ月はトライアル期間としてSEOに関する書籍・参考資料を読んでWebマーケティングの概念を学んでから、記事のライティングを行いました。アメリカのウォルト・ディズニー・ワールドのことを中心に執筆し、フィードバックを貰うという流れで手厚くサポートしていただき、ユーザーにわかりやすく伝えるための基本を学びました。トライアルと言っても合否のあるようなものではなく、私は本当にこの仕事を続けられるのか、会社は勤務態度やポテンシャルを見て、お互いにマッチするのかを確かめました。」

天明「これまで社会人の方と長期的に触れ合う機会はなかったため、仕事と向き合う姿勢や基本的なマナーなどイチから教えて頂くことができ、自分は貴重な機会に恵まれて成長できたなと実感しています。また、特に身につけることが出来て良かったのは、“ユーザーのニーズを汲み取る”という当たり前のことをどう論理的に分析し、ニーズの真ん中を射抜くのかということです。

 

また、取材を始めた頃はゲストになかなか声を掛けられませんでしたが、声を掛けてみると自らポーズをとってくれたり、ノリノリで写真を撮らせてくれるゲストが多いことに気づき、取材をするのがとても楽しくなりました。」

キャステルを「読者と一緒に思い出を作る存在」にしたい

ーこれからの目標を教えてください。

天明「単にコンテンツや最新情報を配信するだけではなく、より多くの方にキャステルを認知して利用してもらいたいです。そのためにユーザーの方とコミュニケーションや交流を重視した、読者目線に近づいた企画をしたり、SNSで取ったユーザーアンケートや質問を記事に織り交ぜて配信することを考えています。今後は、ユーザーとのコミュニケーションを強化し、キャステルを“読者と一緒に思い出を作る存在”にしたいです。」

 

CASTELのことや、自分の経験について目を輝かせながらお話してくださった天明さん。その姿は、ジーニング社で働いている日々がとても充実していることをあらわしているようで、お話を聞いているうちにこちら側にも刺激が伝わってくるような取材となりました。

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