メディ女インタビュー

【Woman excite(ウーマンエキサイト)】ママの味方であるために

働くママに向けて、子育てやくらしなどの情報を発信している「Woman excite(ウーマンエキサイト)」。女性でも子育てをしながら働くことが主流となってきた今、同メディアではどんなことを大切にしながら運営しているのでしょうか。今回は戦略マーケティング推進セクションの奥野あいさんにお話を伺いました。

2018年09月21日更新

MGL編集部

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働くママを応援したい

ーまずはサイトの立ち上げの経緯について教えてください。

奥野「もともとはOL層を中心にファッションやビューティーに関する情報を発信するメディアでした。サイト立ち上げはなんと1999年11月。ウェブサイトが世間にまだ浸透していない時代から、女性向けのメディアとして第一線でやってきたと思っています。そのおかげか昔からずっとファンでいてくれる方も多く、働くママのユーザーがすごく増えてきたことをアンケートで感じました。しかし、女性が仕事をしながら家事や育児をするための環境がなかなか整備されていないということもあり、その辺りにニーズが隠れているのではないかと考え、2016年4月にママ向けのメディアに転向しました。

女性は結婚や妊娠をしてライフステージが変わると、さまざまな変化が訪れますよね。ウーマンエキサイトはそのライフスタイルや価値観の大きな変化を迫られたときに、家族が笑顔でいられるための情報を発信しているサイトなんです。コンセプトは『愛あるセレクトをしたい、ママのみかた』。忙しい中でも愛情をもって、さまざまな物事をスマートに選びたい働くママを応援するためのサイトとして運営しています。

コンテンツの中心は取材記事やコラム、エッセイですね。特にママ向けに転向してからより信頼性のある情報を発信するために、小児科医や栄養士をはじめとする多くの専門家による執筆や医師監修の記事を提供しています。他にも、ユーザーのアンケートをもとにしたコンテンツ展開もしています。最近は中でも、コミックエッセイがすごく人気。私もそうなんですが、ママって子育てのちょっとした悩みを考え過ぎてしまったりすることが結構多いですよね。そういう悩みをクスっと笑えるような形で発信して、気持ちが楽になればいいなと思っています。」

ママはやることがたくさんある

ーウーマンエキサイトの特徴を教えてください。

奥野「何かものを選ぶときにどのような選び方をしたら良いか、というところをユーザーさんがスマートに対応できるような切り口でのコンテンツを提供しています。なぜかというと、ママは家事・育児とやることがたくさんあって、なかなか時間の余裕がとれないときが多いんです。すると、心の余裕もなくし、子どもや旦那さんにイライラして当たって反省したり…。そこを素早く決断して行動することにより、自分への余裕をつくる。そうすると、家族に対して優しくなれます。

このサイクルを生むために記事だけではなく、今年3月からおやこ診断などのコンテンツを提供開始しました。おやこ診断では子どもの性格や旦那さんの特徴を理解することによって、いつもとは違うアプローチで話をしたり、子どもへのどのようなしかり方・ほめ方がよいか提案しています。他にもサイトのUIをユーザーさんが見やすく分かりやすいようにしたり、コンテンツの見せ方を工夫。最近はウェブプッシュで人気コンテンツの配信をお知らせしたり、ユーザーさんへ情報を届ける方法を考えることに注力していますね。」

憧れの存在“ママリーダーズ”

ーWoman exciteの強みはなんですか。

奥野「提案したことをユーザーさんがすぐに実現できることです。先ほど話した様に、スピーディーに物事を判断することに対応したコンテンツの展開や、ママリーダーズという自分よりワンステップ上のみなさんを見ていただくことで、そういう方たちに対する憧れを持ち、今までとは違ったアプローチにトライしてもらえます。」

ーママリーダーズとはなんですか。

奥野「さまざまなジャンルで活躍している専門家や、インフルエンサーの方達による、ウーマンエキサイトをより盛り上げていく人たちの集団です。ママリーダーズは一定の選定基準をクリアした人に弊社からお声かけをさせていただいた後に、所属してもらっています。当メディアのコンテンツに出ていただいたり、得意分野を活かした記事の展開、広告塔のようなかたちで活動していただいています。また、商材などを自身の子どもと一緒に体験しながらコンテンツを作ったりもしています。」

話題のコミックエッセイ

ーコミックエッセイを導入されたのは何故ですか。

奥野「私は子どもが二人いるんですけど、一人目の子の成長が平均より少し遅かったり、復帰後病気や感染症にかかったりして悩みがいくつかあったんですね。そのときにネットサーフィンをしたり、育児ブログを見て、気分を落ち着かせたりすることが結構多くて。そんなときにコミックエッセイを見つけたんです。コミックエッセイは難しい悩みを絵でかわいらしく表現することで柔らかく感じさせたり、最後はクスッと笑えたり、私自身もそれに結構救われて。

そう感じていた時に弊社で人気のちゅいたんママさんが、書籍を出されるきっかけがあり、ウーマンエキサイトでも執筆していただいたんです。もともとコミックエッセイは共感されやすいコンテンツだという認識があったので企画を進めたところ、かなり反響がありました。その後、弊社のコンテンツに合うコミックエッセイの著者さんにオファーし、現在はたくさんの方に参画いただいています。」

「WEラブ赤ちゃん」プロジェクトの立ち上げ

ー「WEラブ赤ちゃん」プロジェクトを立ち上げたきっかけについて教えてください。

奥野「当メディアで執筆していただいていた紫原明子さんと編集スタッフが『公共の場で泣いてしまった赤ちゃんを一生懸命あやすママに、焦らなくても大丈夫だよ、見守っていますよって伝えたいよね』と話していて。その当時ウーマンエキサイトがちょうどママ向けに転向したばかりだったので、ウーマンエキサイトとしてその思いを伝える活動をしたいと思ったのが立ち上げのきっかけです。

『自分が病気のときに赤ちゃんの泣き声を聞くと不快に感じる』『人から見ればすごく迷惑でしょ』というような意見もたくさんありましたし、決してママが『赤ちゃんなんだからしょうがないでしょ』と主張しているのではなく、誤解を招かないように、かなり注意しながらプロジェクトを進めていました。さまざまなご意見をいただくこともありましたが、賛同数は徐々に増え共感を得てきました。賛同数が増えステッカーを作成したところ、スマホに貼ったところの写真をSNSに上げていただいたりしてそれが励みに。昨年度は特に多くのマスメディアに取材をしていただき、個人経営のお店から大企業まで多くの方に賛同していただいたのでとても嬉しかったです。」

同じ立場のママを中心に運営

ー運営体制やスタッフの役割・内容について教えてください

奥野「編集部門、技術部門の2つでウーマンエキサイトは構成されています。総勢十数名くらいで約7割がママです。未就学児のママから高校生のママまで幅広く、悩みを言ったらアドバイスが返ってくるような環境。それぞれがいろいろなことに対して悩みがあるので、先輩ママからの話をフラットな状況で聞けるというのはすごく魅力的で、それがコンテンツ制作に生きています。」

ー奥野さんの業務内容について教えてください

奥野「私はサイト全体の企画や、UI・UXを考えたりSEOのチェックが担当。メディアとしてどのようにすれば成長できるかを考えたり、コンセプトに沿った形でアプリの方針を検討して、それを実際に施策として落とし込んでいます。また、アナリティクスの数字を参考に、目標達成するために必要な企画や、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツ作りをしています。」

 

ー仕事のやりがいや苦労について教えてください。

奥野「メディアはすぐにご意見やユーザーの反響が戻ってくるので、そういうところがやはり一番のやりがいだと思います。あとは独身時代には独身向けのコンテンツを、出産後はママ向けのコンテンツを、というようにメディアと共に自分の環境も変化してきたので、ユーザーと自分のニーズが合致しやすいところが働きやすいところでもあります。

しかし、一方で“自分のニーズ=ユーザーのニーズ”ではないので、しっかりと調査をしつつ共感できるポイントを自分自身に落とし込んで企画を作るようにしています。現在の自分の状況と合うものやそれに近いコンテンツを作れることに対してやりがいを感じています。」

目標のプロデューサー職

ーこれまでのキャリアについて教えてください。

奥野「短大卒業後、美容系のプロダクトを扱う会社にグラフィックデザイナーとして入社。そこでものづくりの根本を学び、その後エキサイトの子会社だった、美容室の検索サイトを運営するビューティーナビに入社し、編集や企画、サイト運用に携わりました。そして、エキサイトに出向してウーマンエキサイトを担当。第一子妊娠後育休を取り、そのあとはビューティーナビに戻る予定だったんですけど、お声かけをいただいてエキサイトに転籍しました。

学生時代は、アートディレクターのような仕事をしたくて、その第一歩として現場のグラフィックをやりたかったという思いがありました。現在の職種がプロデューサーなので、昔からやりたかったことができていると感じます。」

ーライフステージが変わって、何か変化したことはありますか。

奥野「出産をして子どもができると、子ども中心の生活になるので自分の思った通りに物事が進まなかったり、家事・育児のタスクが増えました。アプリのリニューアルを任されていた頃に、子どもが感染症にかかり一週間ほど休まなければいけなく同僚にかなり迷惑をかけてしまった時もありました。第一子の育休後は、母としてしっかりしなければいけない、でも仕事もやりたいという2つの思いに板挟みにされてすごく悩みましたね。

しかし、子どもがいることで得られるもの、教えられるものはとても多く、ママになって4年がたち現在は子育ても仕事も以前より余裕をもってできているかなと思っています。私もママでサイトもママ向けなので、自分がすごく困っていたことを解決する糸口を自分で探すことができます。また、『WEラブ赤ちゃん』プロジェクトのような活動をできるのもウーマンエキサイトというメディアがあるからこそだと思っています。第二子の産休中もテレビを見ていたらちょうどこのプロジェクトの紹介がされていて、活動の広がりを実感し、心が温かい気持ちになりました。」

ママにとって必須のサイトにするために

ーこれからの目標を教えてください。

奥野「ママにとってなくてはならないサイトになるように、認知度をより上げてママの助けになるコンテンツをどんどん生み出していけたらと思っています。また、おやこ診断のようなコンテンツをもっと広めるためのプロモーションを打っていきたいです。これからもどんどん新しい技術が生まれ、情報の伝達方法も変わってくると思うので、それをウーマンエキサイトにとって一番ベストな方法で取り入れたい。そして、ユーザーさんに最適な環境で情報をお見せしたいと思っています。そのために今後も、リアルなママの声を得られるように周囲のママ友やデプスインタビュー、ウェブ上のアンケートなどいろいろな場所でママのニーズを探したいです。」

 

ユーザーと同じ立場であることを強みに、ウーマンエキサイトの運営に携わっている奥野さん。ご自身もユーザーと同じように様々な悩みを抱えながら、お仕事をされていることがよくわかりました。そんな奥野さんだからこそ、ユーザー目線に立ちさまざまなコンテンツを制作できているのでしょう。同じ女性としてとても刺激を受けたインタビューとなりました。

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